メイプルストーリーの思い出【β時代】はβ~正式サービス開始までの話
かえでサーバーともみじサーバーしかなかった頃の話なのでかなり古い
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メイプルストーリーでコミュニケーションの基礎を学んだ
メイプルストーリーの思い出は初期BGMを聞きながらしんみり書いてます。
当時を懐かしむことができる人がいれば下記の動画をどうぞ。
その昔、ネトゲ黎明期が過ぎて落ち着いた頃のお話。
FF11が神ゲーとして君臨していた時代に若い子達はメイプルストーリーというゲームに夢中になっていた。
メイプルストーリーというのは3D大正義の時代に「スーパーマリオ世代に贈るMMORPG」というキャッチコピーで、あえて横スクロールのアクションRPGとして勝負を挑んだオンラインゲームである。
パソコンを持っていてネットが繋がっているという、当時ではちょっぴり裕福な家庭の小学生~中学生に絶大な人気を誇っていた。
またゲーム内で交わされる言葉も日本語のようで少し違う。
メイプル語 | 日本語の意味 | 用途 |
oi(おい) | あの | 人に声をかけるときの基本。クッション言葉でもある |
おまえ | すみません、ちょっといいですか | 軽い挨拶。初対面の人にはおまえと呼ぶのが基本 |
おれのかりば | ここは私が狩りをしている場所なのですが | 主張。狩場で相手が自分に気づいていない時に使う |
よこすんな | 横から私のモンスターを殴らないで | 要望。自分の狙っているモンスターが倒された時に使う |
しね | 死ね | 別れの挨拶の基本。相手に死んでほしい時に使う |
礼儀作法すら独自に進化を遂げた姿だった。
メイプルストーリーには日本にはない文化がある。
子どもたちが魅了されるのも当然だったように思えて仕方がない。
けれど、今のようにVC(ボイスチャット)などはなかった時代だ。
ただひたすら、キーボードを叩き文字を打つことで相手とのコミュニケーションを取るしか無い時代。
そんな懐かしめば1日じゃ足りない歴史のあるメイプルストーリーだが
なんといっても、全てのオンラインゲームでも屈指と言えるほど
治安の悪さで有名だった……
自分以外は全て敵 舐められたら負けのゲーム
今でこそネットゲームのキャラクターを操作しているのは、自分と同じ人間だからマナーは大切だと言われてもわかるはず。
当時はメイプルストーリーに限らず、酷いなんてものではなかった。
自分以外のプレイヤーは人間(敵)という認識が基本。
メイプルストーリーでは「おい」から始まる会話で、相手との折り合いがつかなければ喧嘩がはじまってしまう。
当然ファンシーなゲームデザインのためPvP(プレイヤー同士のバトル)は実装されていない。
ゲーム内で決着がつかなければゲーム外まで波及する。
要するに、リアルファイトだ。
卍x死投蒼鬼x卍「おまえどこに住んでんの」
けんた「○○にすんでる」
卍x死投蒼鬼x卍「そうか」
卍x死投蒼鬼x卍「じゃあ」
卍x死投蒼鬼x卍「今から殺しにいくわ」
メイプルストーリーが今の自分をつくった
まだ幼い子供だった私はメイプルストーリーで多くのことを学んだ。
人の狩場にうっかり踏み入ると下手すりゃ殺されてしまうこと
気に入らないことがあれば人気度というパラメータを下げられること
「俺のお父さんはネクソンの社長」といえば相手が大人しくなること
そして…
言葉巧みに人を騙すプレイヤーがいるということ。